競馬文学

競馬文学

菊池寛に代表されるように、戦前から文人と競馬のつながりは深かったが、 純然たる競馬文学としては、1946年に発表された織田作之助の『競馬』がその嚆矢とされる。 これ以降しばらく、競馬そのものを材にとった作品は見られなかったが、1970年に新橋遊吉が『競馬放浪記』に代表される一連の競馬小説を世に送り、競馬文学への理解を深めるのに一役買った。その後、寺山修司が『馬敗れて草原あり』など競馬を題材にしたノンフィクション、詩、エッセイを多数発表。 1974年には、志摩直人の競馬詩集『風はその背にたてがみに』がベストセラーとなった。 この時期には、「東の寺山修司、西の志摩直人」と呼ばれるなど競馬文学界の巨頭として並び称されていた。 1982年から小説新潮スペシャルで連載されていた宮本輝の「優駿」は1986年に単行本化されるとヒット作品となり、1988年に『優駿 ORACION』として映画化されるに至った。この他、西村京太郎の「日本ダービー殺人事件」がある。